近年、ご自宅で過ごす時間が増えた影響で、家の防音工事を検討される方が増加傾向にあります。防音工事を施すことによって、テレワークでの重要なお仕事の会話が外に漏れたり、子どもの騒ぎ声がご近所の迷惑になっていないかを心配したりという悩みから解放されます。
そんな悩みを解消してくれる防音工事ですが、実は防音と一言にいっても種類はさまざまなのです。また、防音の目的によっても施工する工事の内容は異なってくるため、事前の調査が重要です。この記事では、防音効果に関する基礎情報や防音の種類などについて解説していきます。
防音工事に関する基本情報
防音工事で扱う事象は、大きく分けて二つです。一つ目は、室内の音が外に漏れることを防ぐ工事、そして二つ目は、外の音が室内に入り込むのを防ぐ工事があります。したがって、自分の家の中の問題だけでなく、外の環境音で悩まれている方にも施工頂くことが可能な工事なのです。
では、防音工事とはどのような方法で音を防ぐことができるのでしょうか。防音にはいくつか種類があり、これによっても工事の内容は異なってきます。
防音の種類
一口に防音と言ってもその種類はさまざまです。以下に防音の種類を紹介します。
遮音
遮音とは、パネルやシートなどの遮音材を使用して音を跳ね返すことを言います。
吸音
吸音とは、ウールやウレタンなどの音を吸収しやすい素材を使用して音を吸収することを言います。
防振
防振とは、マットやゴムなどの弾力性のある素材を使用して音が伝わるのを防ぐことを言います。
制振
制振とは、鉛のシートやゴムを使用して音の振動を抑えることを指します。
目的別の防音工事の内容
防音工事の目的は、主に3つあります。それぞれについて、工事の内容を詳しく見ていきましょう。
室内の音が外に漏れるのを防ぐ工事
室内の音が漏れるという場合には、床や壁の工事がメインとなります。生活音が床や壁を振動させる事でも室外への音の漏れに繋がります。この場合の具体的な防音工事は、壁に吸音材を入れたり、換気口を防音仕様のものに変更したりする、また床材を防音効果の高いものに張り替えたりするといった内容になります。
これらは、自宅内全ての床・壁にする必要はなく、とくに生活音が生じやすいリビングや、子ども部屋のみ工事をするということもできます。また、費用は上がりますが、壁への吸音材に遮音シートを併せて使用すれば、その防音効果はより高いものになります。
皆さんの盲点であるのが、換気口です。実は換気口からも生活音が外に漏れてしまっているのです。換気口に特殊な防音効果のあるクッションを挟むことで防音効果が得られます。
マンションにお住まいの方が最も気になるのは、下の階への騒音ではないでしょうか。そのような場合には、床材を防音効果の高いものに張り替えるだけでかなり騒音は抑えられます。
外の音が室内に入り込むのを防ぐ工事
外の環境音が室内に入り込むのを防ぐには、窓の工事がメインになります。たとえば、内窓を取り付け、二重窓にしてしまう、またはペアガラスと呼ばれるガラス間に空間を設けたガラスを窓に使用するといった工事内容になります。
窓の防音工事は、ご自宅が大通りや線路に面している方にオススメです。ペアガラスよりも二重窓の方が防音効果は高いですが、両者を組み合わせることでもより効果の高い防音対策を施すことができます。
楽器の音漏れを防ぐ工事
自宅の中の一室を完全に防音室にしてしまう工事です。楽器を演奏したり、大音量で音楽や映画を楽しんだりするのが好きな方にはオススメの工事です。防音室を作る方法は二通りあり、既存の部屋を防音室に替える方法と、組み立て式の防音室を設置する方法です。後者の方が工事にかかる費用を抑えることができます。
防音工事をする際のポイント
上記のように目的によって、適切と思われる工事はさまざまです。そのため、素人判断で、ただ壁の素材を防音効果のあるものに替えたいなどと工事を依頼するのではなく、きちんと目的を伝えたうえで工事内容を業者の方と一緒に検討されるのが一番間違いのない方法と言えるでしょう。
まとめ
在宅での時間が増えたことにより、生活音などこれまであまり気にならなかった周囲の音にも気が付くようになり、防音工事について検討される方も多くなっています。しかし、防音工事と言ってもその種類や工事の内容はさまざまです。すぐに防音対策をしたいからと工事を依頼するのではなく、防音工事を専門に扱っている業者に相談し、あなたの具体的な悩みを伝えたうえで工事の内容を決めていくことが、後の失敗を回避できます。
「株式会社谷田部工務店」では、さまざまな防音に関する工事を承っております。防音に関する知識がなくてもスタッフが丁寧に説明しており、安心してご依頼いただけるように努めております。ご自宅の防音工事をお考えの方は、ぜひ一度、当工務店までお気軽にご相談くださいませ。
